音楽も素晴らしい「戦場のクリスマス」がずっと忘れられない

投稿者: | 2017年8月1日

今でもこの映画を観ると泣けてきます。
涙が止まらないのです。
大好きなデビッドボウイ出演の戦争映画です。
戦争映画は好きではありませんが、戦場のシーンは一切登場しません。
これは当時の作者自身のインドネシアのジャワ島での、日本軍俘虜収容所体験を描いたものです。
その頃の日本軍の道徳観とか日本男児的な物がよく描かれています。
そして外国人との価値観の違いなど、色々な葛藤と重みが複雑にからみあっています。
陸軍大尉を坂本龍一。粗暴な軍曹北野たけし。俘虜となった陸軍少佐デビッドボウイ。
中々異色な方々が出演しています。特に当時の日本軍による捕虜に対する扱いはすさまじく、昔の日本人の厳しさというか、軍人であることの誇り、など戦争中の道徳観に元付いた姿を北野武は見事に演じています。
彼のポジションで映画の内容も何となく解りやすくなっています。
デビッドボウイは捕虜の役割でしたが、魅力的な風貌で周囲も惹きつけるような、脅かすような存在でした。戦争時代の闇を覗いたような映画を、これまた音楽で演出している「戦場のクリスマス」の曲が見事に切なく流れて、さらに言いようのない悲しみと哀愁に満ちています。
でもこれは作者自身の戦争時代の体験でもあり、戦争時代の残虐さ、固執した倫理観、非道であっても生き抜いていかなければならない覚悟みたいな物を感じて、切なくて苦しくて、何かを心に訴える映画だと思います。
内容が難しくても、感情が揺さぶられる思いがあります。
戦争映画は嫌いです。でもこの時代に生きていかなくてはならなかった苦しみが映画を通してすごく伝わってきます。だから何度も観ては泣けるのです。そしてこの名曲「戦場のメリークリスマス」が心に響いてきます。